2013年

10月

19日

暇な一日

 雨上がり孤舟()日記/10月19日 画像2
 することもなく
 庭に出で
 露にまみれて
 草引きにけり
 

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2013年

10月

12日

曼珠沙華


 

 曼珠沙華
 白きその名も
 曼珠沙華
 紅(あか)ならぬ身の
 無垢に美し

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           室生犀星

 ふるさとは遠きにありて思ふもの

 そして悲しくうたふもの
 よしや
 うらぶれて異土の乞食となるとても
 帰るところにあるまじや
 ひとり都のゆふぐれに
 ふるさとおもひ涙ぐむ
 そのこころもて
 遠きみやこにかへらばや
 遠きみやこにかへらばや    

 [小景異情ーその二] より 

   おもろい夫婦
    鳳 啓助                   

夫婦。

不思議なえにしで結ばれし男と女。

もつれ合い、

ばかしあい、

許しあうキツネとタヌキ。

おもろきかな、

おもろきかな。

この長き旅の道連れに幸せあれ。 

 

警察学校の就寝時、必ずこの歌がスピーカーを通して流れてきました。
警察学校の就寝時、必ずこの歌がスピーカーを通して流れてきました。

 感恩の歌

     竹内浦次

あはれはらから心せよ 山より高き父の恩
海より深き母の恩 知るこそ道の始めなれ
児を守る母のまめやかに わが懐中を寝床とし
かよわき腕をまくらとし 骨身を削るあはれさよ
美しかりし若妻も 幼児一人そだつれば
花のかんばせいつしかに 衰へ行くこそかなしけれ
身を切る如き雪の世も 骨さす霜のあかつきも
乾けるところに子を廻し ぬれたるところに己れ伏す

幼きもののがんぜなく 懐中汚し背をぬらす          

不浄をいとう色もなく 洗ふも日々に幾度ぞや         

己は寒さに凍えつゝ 着たるを脱ぎて子を包み 甘きは吐きて子に与へ 苦きは自ら食らふなり  
幼児乳をふくむこと 百八十斛をこすとかや まことに父母の恵みこそ 天のきわまり無きが如し 
父母は我が子の為ならば 悪業つくり罪かさね よしや悪趣に落つるとも 少しも悔もなきぞかし   
若し子遠く行くあらば 帰りてその面見るまでは 出ても入りても子を憶ひ 寝ても覚めても子を念ふ
髪くしけずり顔ぬぐひ 衣を求め帯を買ひ 美しきは皆子に与へ 父母は古きを選むなり
己れ生あるその内は 子の身に代わらんことを思ひ 己れ死に行くその後は 子の身を守らんことを願ふ
よる年波の重なりて いつか頭の霜白く 衰へませる父母を 仰げば落つる涙かな
あゝありがたき父の恩 子はいかにして酬ゆべき あゝありがたき母の恩 子はいかにして報ずべき